最近、商業施設に行くとウォーターサーバーの宣伝が行われているのを見かけることがあります。
でも、「いまいちウォーターサーバーの必要性がわからない」「日本のお水は綺麗なんだからわざわざウォーターサーバーを置かなくてもいいじゃん」
と思われたことございませんか?
こちらの記事では、もしかしたらあなたのお宅はウォーターサーバーをおいた方がいいかもしれない理由について解説していきます。
・ご自宅の水道水が本当は清潔じゃないかもしれない理由
・ご自宅の水道水に潜む問題点
日本の水道水って綺麗なのにウォーターサーバーって必要?
国土交通省が発表しているデータによると、日本のお水は世界に3番目に綺麗と言われております。
ではなぜ、それでもウォーターサーバーが注目されているのでしょうか。
問題は水道管や貯水槽にあります。
水道管に潜む問題点。
私たちの家庭で使用するお水は、まず貯水槽から運ばれ、浄水処理をしたのち、水道管に通します。
水道管は最近ですと、ポリ管(ポリエチレン管)やHIVP管(硬質ポリ塩化ビニル管)が主流ですが
一昔前だと鉄管や鉛管が主流でした。
鉄管は最近では滅多に使用されていませんが、鉛管は自治体により差はありますが、東京都では平成7年以降に新たな使用を全面廃止しました。
割と最近まで使用されていたことに驚きですね。
水道管工事は宅地内は範囲外
鉛製の水道管には鉛中毒の危険性があります。
そのため、各自治体が鉛製の水道管を交換しているところもありますが、宅地内は範囲外です。
なので、築年数がそれなりに経過している住宅(東京都では平成7年以前に建てられた住宅)には鉛製の水道管を使用している可能性があります。
気になる方は水道管を調べてみることをおすすめします。
鉛管の弊害
鉛管を使用していることで起こる主な弊害に鉛中毒があります。
鉛自体は食品にも含まれている成分で、微量であれば中毒を起こす恐れはありませんが、継続的に摂取した場合に中毒を引き起こす可能性があります。
代表的な症状としては、頭痛、関節痛、強い腹痛、嘔吐、感覚喪失、歩行困難が挙げられます。特に乳幼児から 6 才までの子供、胎児及び妊婦は健康への影響を受けやすいので注意が必要です。
また、鉛成分は沸騰させても除去できないため、お子様のミルクや、コーヒーを飲むために水道水を煮沸させても鉛に対しては効果がありません。
貯水槽の危険性
マンションやアパートなどの集合住宅は一時的に貯水槽に水道水を貯めておきます。
貯水槽も経年劣化により、錆や亀裂が発生したり、藻が発生していることや、特に屋上に設置されている高架貯水槽の場合、
日が当たり雑菌が増えやすい温度になってしまう場合もあります。
貯水層に蓄えられたお水は汚染されている可能性がある
法律上は、貯水槽の設置者(分譲マンションの場合は、管理組合)が適切に管理する責任があります。
特に容量が10トンを超える水槽の場合には、法律で年1回以上の水質検査(残留塩素の濃度を確認)と水槽内の清掃が義務づけられています。
しかしながら、必ずしもすべての貯水槽が十分に維持管理されているわけではなく、
その結果水道水に消毒のために含まれている残留塩素の濃度低下による雑菌の繁殖など衛生状況の悪化が指摘されています。
また、昨今では節水機能の高いトイレや洗濯機の普及、単身・共働き世帯の増加に伴う滞在時間の減少などに伴って
槽内の水が滞留する時間が長くなる傾向も見られることも水質悪化の要因になっています。
まとめ
いつも何気なく使用している水道水ですが、実はさまざまな危険性があることがわかりました。
日本の水道水は確かに綺麗ですが、宅地内の環境により、もしかしたらご自宅のお水は汚染されているかもしれません。
ご自宅が集合住宅であったり、築年数が長い住宅にお住まいの方は、ウォーターサーバーやペットボトルのお水の購入を検討してみることをお勧めします。